ゴム材料は寒帯でも熱帯でも使用されます。 とくに寒冷地で使用する場合は、ゴム材料の選択が大切になります。 ゴム材料の使用下限温度に注意することが重要です。
どんなゴムでもある一定の低温度に達し衝撃を与えるとガラスのように粉々に割れてしまいます。これをゴム業界では「ガラス転移温度」と言います。
一般的に寒さや冷凍環境でもゴム特性が失われないゴムは、シリコーンゴムであったりブタジエンゴムです。
下記に各種ゴムのおおよその使用下限範囲を示します。
天然ゴム -50度
スチレンブタジエンゴム -50度
ブチルゴム -70度
エチレンプロピレンゴム -70度
ニトリルゴム -40度
クロロプレンゴム -70度
ブタジエンゴム -100度
シリコーンゴム -110度
材料選びの参考にして下さい。
ですからゴム製品を設計するには、使用条件の詳細を知る事が非常に重要になります。